
坂路(はんろ)とは、一般に坂路コースと呼ばれる調教コースである。上り勾配(こうばい)がついた直線の馬場で、馬場材はウッドチップになっている。現在では、美浦(みほ)、栗東(りっとう)の両トレーニングセンターに設置されている。栗東は昭和60年に作られ、全長1,085メートル、高低差32メートルである。一方、美浦は平成5年に作られ、全長800メートル、高低差17メートルである。栗東に比べ美浦の坂路は、距離が短く傾斜がゆるいため、栗東では1日2本時計を出すところ、美浦では1日3本時計を出すのが普通である。坂路は、平坦なコースと違い、スピードが出にくく、坂を駆け上がる調教を繰り返すことで、馬の後肢の鍛錬にも効果があるといわれる。メリットとしては、坂を上るのは体力が必要なため、少ない運動量で調教効果を上げることができる点、馬場材がウッドチップ製のため、脚にかかる負担が少ない点がある。調教効果が上がるという理由のため、育成牧場などでも坂路コースがあるところも多い。
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